人を知る

　取引先から依頼を受けて、制御盤やその関連部材などの見積作成から発注、納品までを行う。これが業務の基本になります。どんな製品をいつまでに揃えるのか。いつまでに手配しないと間に合わないのか。仕入れ先のメーカーや社内の設計などと密に連携を図りながら、確実に手配を行っていくことが求められます。
　入社してまもなく1年ですが、単なる「御用聞き」にとどまらず、お客様とのコミュニケーションの中から提案のタネを見つけていくことが大切だと実感しています。はじめは、新人の私に対する壁を感じることもありましたが、何度も通ううちに少しずつ糸口はつかめるもの。あるお客様とは、ちょっとしたトラブルを一緒に乗り越えたことで一気に距離が縮まりました。現在、担当している取引先は20社程度。お客様から相談を受けたり、取引先企業を紹介いただいたりする機会も増え、手応えを感じはじめています。

　私自身、前職は海外で塾講師をしていて、営業の仕事もこの業界も未経験。製品やものづくりに関する知識がほぼゼロからのスタートでしたが、お客様からの信頼を獲得するためには、より多くの知識と経験が必要になると感じています。たとえば、新たに自動車の生産プロジェクトがスタートする情報を入手した際には、同じ車種を製造する同規模の工場の納品実績があれば、必要なラインナップの予測を立てることが可能です。また、機械のトラブルを事前に予測できることも、知識を持つメリットといえます。先輩や社内の設計担当、お客様に教えていただきながら、商品や技術に関する専門知識をもっと磨いていきたいですね。

　数年前から新たに海外メーカーの製品の取り扱いが始まり、会社として転換期を迎えています。これまでの製品ラインナップ、営業スタイルでいえば私の知識・経験は浅いと思いますが、新たな取り組みについては先輩方と大差はないはずです。未経験で入社した私ですが、だからこそ会社が取り組んでいる新たな挑戦に、貢献できると思っています。ゆくゆくは取引先からも仕入れ先からも「あいつに聞けば大丈夫！」と頼られる存在を目指したい。そのためにも知識と人脈を増やし、積極的にチャレンジしていくつもりです。

営業　野瀬　信太郎
2021年4月入社　前職／学習塾講師

　人と関わる仕事がしたくて、営業職を志望しました。前職は製造業で部品の製造などに従事しており、制御盤も目にしていたので、その経験が生かせると思い名古屋テックを選びました。
　入社後は、制御盤の基礎知識を習得する研修を受講。その後、さまざまな先輩について仕事の流れや社内業務、顧客対応を学び、半年ほどで独り立ちしました。最初に受け持った担当は、設備メーカーを中心に5社程度。先輩から引き継いだ取引先が自分の担当になるのですが、驚いたのは「これからの時期はこんな案件が動くから」といった顧客情報を、引き継ぎ後も先輩方がフォローしてくださったこと。「なんて面倒見のいい会社なんだ！」と感心したことが、今も記憶に残っています。

　現在の担当は、社内の主要取引先の1社を含む、10～15社程度です。営業業務においてカギとなるのが情報収集。お客様の生産状況やプロジェクトの動きなどを確認しながら、いつ、どんな製品が、どのくらい必要になるのか予測し、場合によっては先行して発注手配することもあります。
　営業スタイルは人それぞれですが、私の場合は、お客様を訪問したときは最低1人とお話するよう心掛けています。アポイントを取ってお時間をいただくこともあれば、納品でお伺いした際に担当者へ直接電話して「今、来ていますので、お時間ください！」という作戦が多いですね（笑）。元々人と話すことが好きなので、お客様との関係構築で苦労したことはそれほどありません。

　入社から3年近くになりますが、先を見通すほどの余裕はまだありません。今は担当しているお客様との関係を強化し、困り事の解決につながる最善の提案をできるようになることが課題だと思っています。
　業務においては、制御盤に関する専門知識が必要になってきますが、私自身は、分からないことは迷わずまわりの協力を得るようにしています。専門的な案件は社内の技術営業や設計に相談したり、技術に関する説明をする際はメーカーに同行を依頼したりします。技術のエキスパートがそろっていることが名古屋テックの強みですし、そんなメンバーを巻き込んで最善の提案につなげるのが私の営業スタイル。このスタイルを武器に、多くのお客様に貢献していきたいと思います。

営業事務
高山 歩実
2018年10月入社　前職／製造スタッフ

◎仕事のやりがいを感じるときは？
一緒に仕事をする営業担当が業務を進めやすいよう、自ら考えて動くよう心掛けています。たとえば、営業の外回り中にお客様から問い合わせが入ったとき。単に伝言をするのではなく、自分でできる限り調べた上で営業に回すようにしています。「臨機応変に対応してくれるからやりやすい」と言ってもらうこともあり、やりがいを感じます。それぞれが相手のことを考えて動く、そんな社風が名古屋テックらしさです。

◎仕事とプライベートの両立は？
子どもがまだ小さいため、現在は時短で勤務しています。妊娠中、体調がすぐれないときには、「無理をせずに休みをとってはどうか」と上司から提案をいただいたこともありました。社員のライフスタイルや状況に合わせて、会社が柔軟に働き方を考えてくれるので、家庭との両立もできています。何より安心して働くことができるのはうれしいですね。

設計
課長代理　根津　清治
2008年10月入社 前職／FA製品のテクニカルサポート

◎業務を進める上での裁量は？
社員一人一人の意見や考えを尊重してもらえるため、自由度は高いと思います。業務進行のスケジュールに関しては、品質や納期をきちんと守れれば、自分でコントロールすることも可能。必要に応じて他のメンバーと分担して作業を行ったり、協力会社のエンジニアの力を借りたりすることもあります。

◎仕事がうまくいかないとき、トラブル発生時は？
年齢や入社歴に縛られないフラットな人間関係が、名古屋テックの魅力。設計内容で悩んだときなど、これまでも先輩の助言やサポートを受け、多くの困難を乗り切ってきました。製品や制御に関する知識など、入社時は分からないことも多いかと思います。しっかりフォローするので遠慮なく頼ってください。